初診時に行なうAGE検査が高額(皮膚AGE:3000円)、血液AGE:15000円)の為、検査費用が約6万円かかります。このAGE検査は合併症治療を行う上でどうしても必要な検査です。AGEを調べて、それを合併症治療に応用するのは他の病院では出来ないことです。
AGEは糖尿病のすべての合併症の原因物質です。これが体内に沢山たまると合併症は加速度的に進みます。ですからこのAGE値を測定し、あなたの合併症が進みやすい危険な状態か否かを判定することが治療上不可欠なのです。このAGE検査は、皆様が日頃調べている血糖値やHbA1c値よりはるかに重要な検査です。
はい。50年以上にわたるAGEの研究で糖尿病合併症の原因はAGEで、体内のAGEを下げればすべての糖尿病合併症が良くなる事がすでに証明されています。とくに腎症が進行しステージ4や5にまで悪化したした方は、もう血糖値をコントロールしても絶対に治りません。残された方法はAGEをさげる治療しかありません。私が自由診療を始めた理由も、このAGEを下げる治療を行なう必要を痛感したからです。
AGEを抑えて合併症の根本原因をとり除く効果のある薬です。保険では使うことの出来ないAGE牧田クリニック独自のもので、ステージ4、5の方には腎症改善の画期的効果が期待できます。ステージ3の方にも大変有効です。
AGEは食品を加熱することによって爆発的に増加します。生(なま)の食品(raw food)にはAGEは非常に少なく、加熱の温度により飛躍的に増加します。肉や魚なら生(なま)がベストです。詳細は著書(糖尿病は生ものを食べなさい 毎日新聞社)をご参照ください。
有効です。むしろ、より効果的です。日本では、インスリンを打つ量は、医師に指示されたとおりでいつも一定量が基本です。しかし、実際には毎日同じ量の食事をとるのは困難なため、血糖値にばらつきが出ます。アメリカではカーボハイドロカウンティングといって、炭水化物の量を見て、それに応じてインスリンの量を調節するのが主流です。この際にも、炭水化物の摂取量を減らし、打つべきインスリンの量を減らす方が、血糖のばらつきが減らすことができます。
問題ありません。日本では腎臓が悪くなると、蛋白制限の食事指導がされます。しかし、最新の研究では、糖尿病により腎臓が悪くなった場合には、蛋白制限をしてもその後の腎機能に無関係との結果が出ています。腎症は今は特効薬が出来ており初期なら薬で完全に治す事が出来ます(このHPの糖尿病の治療を参照)
問題ありません。ただし、疲れやすさや風邪の引きやすさ、寒さに弱くなるなどの症状が出た場合には少し減量の速度を緩めてください。また、筋力トレーニングを併用しないと筋力も落ちてしまいますので、それには注意してください。
糖尿病の治療薬の中にダイエット効果の強いものがあるので、それを併用するのは手助けにできます。また、ダイエット薬もあるので、炭水化物制限をしても目標に達しない場合には、ぜひご相談ください。
長期的には完全にゼロというのはお勧めしません。とくにやせすぎてしまう方は糖質制限を止める必要があります。炭水化物制限を推奨しているアメリカ糖尿病学会は、1日130gは炭水化物を摂るよう薦めています。日本人なら男性は100g,女性は75gくらいでしょう。ただ、ダイエット希望の場合や、HbA1cや合併症の出具合によっても異なるので、個別に相談させていただくのがいいです。
血糖値のことだけを考えるなら摂らない方がいいですが、ビタミンやミネラルも豊富なものなので、ゼロにする必要はありません。一番いいのは血糖測定をして、血糖が140以上にならない量を食べてもらうことです。食べるなら朝食時がおすすめです。
夜の炭水化物を極力摂らないのが一番お勧めできます。しかし、ライフスタイルは人それぞれ。炭水化物の総量を抑えることができれば、いずれの方法もOkです。
腎症は日々の努力でよくするのは困難です。薬を使ったコントロールが必要です。痛み止めや風邪薬を使うと腎症は悪くなるので、それらは極力避けることが重要です。血圧を130/80以下に常に保つ事が大切なので高血圧の方は塩分を極力控える事が大切です。